Reports( 2006/01/01 )"いしかり"小笠原クルーズ乗船記(01/01)


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"いしかり"小笠原クルーズ乗船記
(2006/01/01)

小笠原中山峠から小港海岸を見下ろす。
年が明けました。
夜遊びがたたってか、ちょっと寝坊。
どうせ初日の出は拝めない場所なので、
そういう意味でも緊張感なし....(^^;)
困ったモンです。

さて、今日のスケジュールです。

今日は一日フリーなので、どうしようかと考えたのですが、
村営バスで巡るモデル周遊コースという資料があったので、
これにならって動いてみようということになりました。

なかなか良い感じでしょ。

さて、その前に腹ごしらえです。
予定通り、レストランでバイキングの朝食をとりました。

あいかわらず長蛇の列です。
お正月とあって、お神酒もサービス。

お雑煮もありました。おせちもいろいろ。
腹ごしらえが済んだところで、でかけましょう。

Dデッキへ

小笠原のバス路線図
バス通りは一本しかありません。
また、その路線も父島全土を網羅しているわけではなく、
基本的に島の西部側を通っているに過ぎません。
よって、このバス路線以外の場所へ行くには、
最寄のバス停からの徒歩ということになります。
バスの利用には一日乗車券がお得です。
\1,000-で一日乗り放題。
ちなみに、通常料金は村外住民の場合は\300-です。
一日乗車券はオプショナルツァーでも売っていましたが、
そこで買う必要はありません。
村営バスの営業所(前述のB-しっぷの横)でも買えますし、
実はバスの中でも買うことが出来ます。
さて、一日乗車券をゲット。
出かけることにしましょう。
まずは最初の目的地、中山峠をめざして、村役場前から乗車。
終点の小港海岸を目指します。
ちなみにバスは4つ目の清瀬交差点以後はフリー乗下車システムになっています。
バスを見かけたら手を上げれば拾ってくれるシステムです。
下車もバス停以外でも下ろしてくれます。
ポイントは乗車する時に目的地を運転手さんに伝えること。
そうすると、運転手さんが最寄で下ろしてくれます。

小笠原にはいたるところにハイビスカスが植樹されてます。
中山峠までは、小港海岸からおよそ20分。
ですが、ずっと上りでほとんどが階段です。

野生化したヤギ。いろいろと被害も出ているようです。

小港海岸です。綺麗な浜でした。

続いて、農業センターへ。

右はお解かりかと思いますが、左はなんだかわかりますか?
なんとこれが"ハバネロ"なんだそうで....
はじめてみました。
真ん中はトックリヤシの実です。

中央と右は"パパイヤ"です。

ハバネロとトウガラシ

バナナ
次に小笠原神社へ

神社ではお神酒とオレンジをいただきました。
美味でしたよ。ここが今年の初詣となりました。

扇浦海岸

海洋センターです。

いろいろと興味深い話を聞くことが出来ました。
カメの生簀の中に、脱色したようなカメがいたので、
研究員の方に「アルビノですか?」と尋ねたところ、
アルビノまではいかないけど、色の薄い固体であることは
間違いは無いようだとのお答え。
カメもアルビノに限らず奇形で生まれてくる割合が
結構高いのだそうです。こんなところにも汚染は進んでいるんですね。
この色の薄い固体も、子供の頃はもっと白かったそうで。
アルビノだと思ってたら、成長とともに色が濃くなってきたとの事。
アルビノの場合は、やはりなかなか成長するのは難しいそうです。
いろいろと話しているうちに、今日は放流があるっていう情報を
教えてもらいました。これは行かなくては....
お礼を言って、海洋センターを後にしました。
小笠原海洋センターについては、こちらをご覧ください。
海洋センターを後にして、ぶらぶらと海沿いを歩きます。

右の写真。こういう船でもバルバスバウって効果があるんでしょうか?
ぶらぶら歩いていたら、後ろから来た車の方に呼び止められました。
声をかけてくださったのは先ほどの海洋センターの研究員の方。
放流するカメを連れて会場へ向かうとの事。
歩いていくと間に合わないから乗っていきませんかとのお誘い。
ありがたく同乗させていただきました。
放流は大村のお祭り広場の前の大村海岸で行われます。

大村海岸から見るいしかり

放流会場の様子

放流されるカメたち。
2005/07に生まれた子たちだそうです。
今回の放流では60頭が放流されました。
毎年、夏とお正月に放流しているそうですが、
それ以外でもクルーズ船などが来ると、不定期に
放流をしているようです。
12/28に飛鳥が訪れた時も放流があったそうな....

ウミガメを持つ時は、前脚の後ろを写真のように持つのが正解だそうです。

海へ向かって一生懸命這って行きます。
ウミガメは、少しでも明るい方向へ歩いていく本能があるそうで、
海を意識して歩いているわけではないそうです。
通常の状態であっても、陸よりは海のほうが明るいのですが、
町に近い海岸だと、陸のほうが明るいため、生まれた小亀が
海側でなく陸側へ行ってしまうということがあるそうです。
この大村海岸でもウミガメは卵を産むそうなんですが、
そういう事情があって、この浜で産卵された卵は、
海洋センターの方々がすべて回収しているそうです。

ぞくぞくと海へ入っていきます。
最後に一匹だけ、なかなか海へたどり着かなかったのですが、
潮が満ちてきたこともあり、30分ほどかけて自力で海へ帰っていきました。
手助けするのは良くないそうな.....
カメを見送った後、昼食へ。
今日はグルメ情報で気になっていた
「あかばの味噌汁」
を食べに「勘佐」さんへ。


私はお寿司をいただきました。
昨日の「島寿司」さんよりお寿司はおいしかったし、
料理もおいしかったんですが、調理人に問題ありでした。
お寿司を握っている最中に電話を掛けてるんですよ。
その電話を掛けた手で、再度手を洗うこともなく寿司を握ってる。
もう信じられませんでした。
おもわず店の中で調理師免許を探しちゃいました。
というわけで、こんな店、絶対お勧めしません。
嫌な気分で店を後にして、付近をそぞろ歩き。

中央が生協です。右はJAのショップ。
この二つは充実してます。
写真を撮り忘れてしまったんですが、生協の向かいにもスーパーがあります。
「スーパー小祝」
というお店なんですが、このお店では出店があって、
そこで食事をすることが出来るようになっています。
お正月ということもあり、
「カンパチの雑煮」
「カジキマグロの雑煮」
というメニューがメイン。どちらも\500-でした。
カンパチのほうが醤油仕立て。カジキの方は味噌でした。
食べたばかりだったので、この時は食べず。
明日の昼はこれにしようということにしました。
雑煮以外にも、
「さわらのづけ丼」
「まぐろのづけ丼」
というのがあって、これもどちらも\500-。
しかも弁当にもしてくれるとのこと。
今夜の食事はこれに決定。

島で唯一の自家製パンを売っている店。
なかなかおいしいパン屋さんです。
自家製お弁当も売ってます。
小笠原のお店はどこもそうでしたが、朝一番(少なくとも午前中)にいかないと、
お弁当の類(おにぎりやサンドイッチ等も)は売切れてしまいます。
現地での食料調達はなかなか難しい場所でした。
おがさわら丸といしかりの2隻が寄港していて、
常にない島外住民がいたせいもあるんでしょうけどね。
ちなみにお店があるのは父島ではこの大村地区だけです。
大村から一歩出てしまうと、食料調達は不可能です。
飲料の自販機もとても少ないので、大村を離れる時は、
そういった準備を怠らないようにしないといけません。
帰船の時間までまだちょっと間があったので、
夕陽の名所で名高い三日月山展望台へ行ってみることにしました。

三日月山展望台へ上っていく途中で見られる絶景。
天気が良ければもっと綺麗なんでしょうけど。
今回の旅ですが、朝方から昼ちょっとすぎまでは
良い天気だったんですが、いつも昼過ぎごろから曇ってしまって
青空が拝めませんでした。

三日月山展望台からの眺め。
夕陽が見たくても夕陽が見られる時刻になる前に
帰船しなければならないので見ることが出来ません。
船に帰らず島で宿を取らないとダメですね。
この展望台、ホントに絶景でした。
バスで途中までいけるんですが、バス停からも結構のぼらないと着きません。
大村から歩くと30分くらいはかかるでしょうね。
バス停からでも15分ほどかかります。
延々とのぼりです....
しばし堪能した後、大村へ戻ってきました。
くだりなので帰りはよいよい....(^^;)

左は海上自衛隊の小笠原駐屯地。右はセント・ジョージ教会です。

小笠原ビジターセンターへ寄って見ました。

歴代の小笠原関連の船の模型が展示されてます。
船マニア必見かな...
このあたりでタイムアップ。
前述のスーパー小祝でづけ丼をテイクアウトして
通船に乗り込みました。
今日は船内イベントも盛りだくさんです。
まずは落語へ。
続いて「じゃんけん大会」と「ウルトラクイズ」の一次予選。
じゃんけん大会では賞品ゲットならず。

ウルトラクイズも私はあえなく敗退。
カミさんが予選突破したので、記念品をゲット。
いしかりのペーパークラフトでした。
本日の締めくくりはピアノコンサート。

普段もいしかりで演奏されている方だそうです。
和服でピアノ。大変そうでした。

さすがに一日動き回ったので、かなりお疲れモード。
お風呂に入ってバタンキューでした。

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クルーズ旅程

日付 寄港地 到着 出港
2005/12/30 晴海   09:15
2005/12/31 小笠原(父島) 13:00  
2006/01/01 小笠原(父島)    
2006/01/02 小笠原(父島)   16:00
2006/01/03 晴海 20:00  
寄港地をクリックするとその日の乗船記に飛びます。


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