Reports( 2003/03/19 現在 )QE2 エンサイクロペディア 避難訓練要綱


Back

QE2エンサイクロペディア
避難訓練要綱


どのクルーズ船でもそうですが、乗戦後の避難訓練は
義務となっています。
ここではQE2の避難訓練の日本人用資料を掲載します。

避難訓練のお知らせと注意事項
PASSNGERS BOAT DRILL


この度はようこそQE2へお越しくださいました。

乗客の皆様には少々慌ただしいとお思いになるかもしれませんが、ご乗船後、本船が出港する前に船内の避難訓練に参加して頂かなくてはなりません。

これは、国際海事法で定められた規則となっておりますので、どうぞご了承下さい。

尚、本船の訓練は通常すべて英語で行われます。

訓練開始前に必ずこの文書をお読み下さいますよう、お願い致します。

客船における乗客の避難訓練は国際海事法により、乗船から出港までの間(もしくは乗船から24時間以内)に行われるよう定められております。避難訓練の開始時刻は日本語/英語のデイリー・プログラムでご確認下さい。

(QE2での避難訓練について)

☆避難訓練開始時刻になると、英語による船内放送が始まり非常ベルが鳴ります。非常ベルが聞こえたら速やかにお部屋へ戻り、救命胴衣を身に着け、指定された避難場所へお集まり下さい。
☆避難場所は各客室毎に指定されており、室内の浴室へ続くドアの内側に記されています。そこには
@避難場所の名前(英語)
A避難場所の記号(アルファベット1文字)
B客室から避難場所までの避難経路
C救命胴衣の身に付け方
が書かれています。
避難場所の名前が覚えにくい場合は、避難場所のアルファベット記号(A,B,C.....)と避難経路をしっかり覚えるようになさって下さい。万一船内で迷っても、避難場所の記号をおっしゃって頂ければ、各階段にいる乗組員がその場所までの経路をご案内致します。
☆避難場所への集合が完了した後、再び英語による船内放送が始まります。内容は、非常事態が発生した場合の注意事項ですので、よく注意してお聞き下さい。
続いて救命胴衣の正しい身に付け方のデモンストレーションがあり、船内での注意事項等の説明の後訓練は終了致します。
☆訓練中は私語を慎み、放送をしっかりとお聞き下さい。
☆訓練終了後、いったんお部屋に戻るまでは救命胴衣を身につけたままでいて下さい。
☆避難訓練についてご質問がある場合は、各避難場所にいる士官にお尋ね下さい。

(非常事態が発生する前に賞えておいて頂くこと)

1.非常事態発生を知らせる合図
非常事態発生をお客様にお知らせするのは汽笛と非常ベルによる7回の短い音と、それに続く1回の長い音です。非常ベルが聞こえましたら、速やかにご自分のお部屋へ戻り、暖かい服装に着替え、運動靴などそこの平らな靴(サンダルやスリッパなどは大変危険です)をはき、頭を覆うものなどを用意の上、救命胴衣を身に付けて指定の避難場所へお集まり下さい。

2.避難場所及び避難経路
避難場所は名お部屋によって異なります。バスルームもし<は出入り口の扉の内側に指定された避難場所及ぴ避難経路が記されています。
避難場所は各場所ごとにアルファベットの記号でも表示されていますので、ご自分の避難場所をしっかりと覚えて下さい。また、避難経路は船の断面図/見取り図に矢印で記されています。指定された経路の階段番号(A,B,C...)を確認の上、必ず一度は御自身で避難経路をたどり、避難場所をご確認下さい。

3.救命胴衣(ライフ・ジャケット)
救命胴衣はお部屋のクローゼットの中(床の上げ蓋の中/上段の棚の上)に用意されていますので、ご確認下さい。
また、お子様用の救命胴衣が必要な方はお部屋係へお申しつけ下さい。
救命胴衣の左前面には呼子と水中に入ると自動的に点灯するライトが備えられています。これらがきちんと付いているかまずご確認下さい。どちらも緊急時に誰かの注意を引くために必要となります。呼子は必要な時以外に吹かないで下さい。

<救命胴衣の身に付け方>
@二つのパッド(マジックテープが付いています)を外し、頭からかぷります。
A胸の前でパッドをきちんと合わせます(上部がきちんと平らになるように合わせて下さい)。
Bベルトを背中から前へ回し、バックルを音がするまで押し込み、きっちりと締めます。
C左手で右のパッドを抑え右手でベルトを引っ張り、しっかりと締めます。余ったベルトはベルト通しの輪へ通し、背中へ回して長く垂れ下がらないように体に巻きつけ、ベルトの先端は背中とベルトの間に挟み込みます。
注意:首を支える部分に付いている輪は、救助の際に引っ張り上げるために用います。ベルトを通すための輪ではありません。

4.救命ボート
☆万が一救命ボートに乗船するような事態が発生した場合は、ボートの準備が出来次第各避難場所の責任者(上級士官)が所定のボートまで誘導致します。指示があるまでは、その場で静かにお待ち下さい。

5.その他
☆非常時には船内のエレベーターは使用できません。車椅子をご利用のお客様、健康上の理由で階段をお使いになれないお客様は、各デッキのE階段までお進み下さい。お客様の避難をお手伝いするスタッフがお待ちしております。
☆各避難場所には士官級の責任者がおります。避難場所に集合してからは、その責任者の指示に必ず従っで下さい。全ての状況報告は船内放送もしくは責任者によって口頭で随時伝えられますので、むやみに騒ぎ立てることなく、落ち着いて指示に従って下さい。

船内での注意事項
a.船内で最も危険なのは火事の発生です。煙草を吸われるお客様は必ず灰皿のある場所でお吸い下さい。お部屋の中で吸われる場合は、寝煙草は絶対にご遠慮下さい。また、外のデッキで煙草を吸う場合は、決して吸い殻を海へ投げ捨てないで下さい。風で吹き戻され、思わぬところから出火する恐れがあります。吸殻は火が消えたのを確認して、必ず灰皿へお捨て下さい。
b.船内で火事を発見した場合は、近くにいる乗組員に至急お知らせ下さい。決してご自分で火を消そうとせず、大声で周囲の人に危険をお知らせ下さい。
c.お子様連れの方は、階段やデッキの手すりなどでお子様が遊ばないようにご注意下さい。大人が傍に付いている場合でもデッキの手すりに子供が座ったり、またがったりして遊ばないようご注意下さい。
d.雨の降った後や、清掃後のオープン・デッキは滑りやすくなっています。また、風の強い日は大変危険ですので、ジョギングや散歩をされる方は十分ご注意下さい。
e.船内のお手洗い、客室のバスロームの入口は敷居が高くなっています。足元に十分ご注意の上、蹟いて怪我をなさらないようお気を付け下さい。
f.航海中の朝、5・6・7・8デッキのウォーター・タイト・ドア(防水扉)の開閉検査が行われます。この間、通路が遮断された形になりますが係りの者にお尋ね頂ければ目的地への別の経路をご案内いたします。また、この防水扉は入港及ぴ出港時にも一定の時間閉鎖されますので予めご了承下さい。
g.ご乗船日には、客室テレビにて船内の安全に関するビデオを上映しております。5分余りのビデオですので、必ず一度はご覧頂きますようお願い致します。


Back

ご意見、ご質問等はBBSでも受け付けています。お気軽にお立ち寄り下さい。