デジカメレポート( 2003/08/26 )OLYMPUS CAMEDIA E-20インプレッション


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OLYMPUS CAMEDIA E-20インプレッション


モナークオブザシーズのクルーズ旅行でのG3の思わぬトラブルにより、
ワイコン付けっぱなしFZ1(DCR-6600Pro)で、800枚ほど撮ってきて、
その写真をつらつらと眺めて撮影時の様子を思い出してみると、
自分の求めるデジカメの姿がだいぶ見えてきたようです。

私の要求仕様は

・明るいファインダー
・見えたままで撮れること
・メモリーはSDかCF
・フィルターがアタッチメント無しで使えること
・広角側はなるべく広く

という事に集約されるようです。
すべてを満たすのはDSLRになっちゃいますね。
しかし、一般人が購入できるDSLRだと、広角側が弱い。
10Dだと、15mmを付けても24mmにしかならない。
なによりDSLRは、旅行へ持ち出すにはかさばります。
国内ならそれでもなんとか持ち歩きますが、国外のクルーズ
では、持っていくのをためらってしまいます。
一本ですべてを満たせるレンズがあればいいんですが....
もし10Dを持っていくとすれば、
SIGMA 15-30かEF 17-40、EF 28-135 ISの2本は必須になります。
これでも広角側は24mmでしかない。24-85+ワイコンという手もあり
ですが、これだと広角側が足りない。17-40+ワイコンでは、望遠側に
もう一本必要ですし。
であれば、コンパクトの方がいいかなという発想になります。

で、コンパクトデジに目を転じると、ファインダーがひっかかります。
ワイコンが必須になるので、外部ファインダーではダメ。
液晶モニターでフレーミングするのは、正直、船の撮影には不向きです。
まともに見えないので構図が決められないですし、
撮影スピードにもついてこられない。
最低限ビューファインダーは必須です。

FZ1はかなり理想に近いんですが、やはり200万画素がひっかかります。
G3の絵と比較してしまうと、やはり悲しくなるような絵でしか無い。
CCDを高画素に換装した機種の噂が絶えませんが、x12は無理でしょうし、
x12を継続使用とすれば、更に極小画素ピッチ化されることになります。
今でもかなり条件を整えてあげないと望むクオリティが得られない
状態なのに、この上更に極小化されたら、使えないという印象もあります。
x6でいいから、もうちょっと大きいCCDを積んでくれれば又話は違うのですが...

いろいろ考えると、現行機で一番仕様を満たしているのは、
オリンパスのEシリーズなのではと思い至りました。
ミノルタのDiMARGE7もいい線いってますが、ミノルタの絵は好みではない。
アタッチメントの件を除けば、CoolPix5700もあり。
メモリースティックじゃなければ、CyberShot F717もありですね。
XDは絶対嫌なので、ファインピックスやオリンパスの"C"シリーズは除外されます。

E-1が出てしまったので、E-10/20シリーズがこの先どうなるかですが
物は試しとE-20を借りていろいろと撮ってみると、
やはり予想通りというか想像どおりというか、
私のニーズには、ぴったりはまるカメラでした。
Eシリーズを持っているわけでもないのにWCON-08Bは持ってましたし...(^_^;

いまだ現行モデルですから、新品も買えるのですが、
借りた人からそのまま中古品として買い取らせてもらいました。

スペック

形式・記録方式 デジタルカメラ(記録・再生型)
デジタル記録JPEG(DCF:Design rule for Camera File System)
TIFF(非圧縮)、RAWデータ、DPOF対応
記録媒体 3V(3.3V)スマートメディア(4MB/8MB/16MB/32MB/64MB/128MB)
コンパクトフラッシュ(TypeI・II準拠)マイクロドライブ(制限事項あり)
記録コマ数
同梱16MBカード使用時
約4枚(SHQ:2560×1920)、約10枚(HQ: 2560×1920)、約49枚(SQ:1280×960)、1枚(TIFF)、1枚(RAW)
カメラ部有効画素数 495万画素(プログレッシブスキャン方式の際は約250万画素)
撮像素子 2/3型(インチ)原色インターレースCCD、総画素数524万画素
記録画像数 2,560×1,920(FULL)1,792×1,344(HALF)、1,280×960(SXGA)1,024×768(XGA)640×480ピクセル(VGA)
ホワイトバランス TTLフルオート/プリセット7段階/ワンタッチ
レンズ オリンパスレンズ 9-36mm、F2.0-2.4、11群14枚
(35mmフィルム換算35-140mm相当)
フィルタ径 62mm
測光方式 デジタルESP測光、TTL中央重点測光、スポット測光
露出制御方式 プログラム/絞り優先/シャッタースピード優先/マニュアル
絞り:WIDE:F2.0-11 TELE:F2.4-11

シャッタースピード
IS(インタレースモード): 2-1/640秒(プログラム/絞り優先/シャッタースピード優先)
bulb(8分リミッター付)、
60-1/640秒(マニュアル)
PS(プログレッシブモード): 2-1/4000秒(プログラム/絞り優先)
2-1/4000秒、1/18000秒(シャッタースピード優先)
bulb(8分リミッター付)、60-1/4000秒、1/18000秒、(マニュアル)

露出補正:±3EV(1/3EVステップで設定可能)
撮影範囲
(レンズ前面から)
通常モード時:0.6m-∞、マクロモード時:0.2-0.6m
ドライブモード 連写約2.5コマ/秒(最大4コマまで、ただしRAWモードでは3コマまで、PSモードでは7コマまで)
ファインダー TTL一眼レフレックス方式、視野率95%
視度調整機構付き、ファインダー内表示付、アイピースシャッター付
液晶モニタ 1.8型(インチ)TFTカラー液晶 モニタ画素数:約118,000画素
ビューファインダー表示
再生表示(再生表示用1コマ表示、インデックス表示、拡大・スクロール表示)
フラッシュモード オート発光(低輝度時自動発光、逆光時自動発光)、赤目軽減発光、強制発光、発光禁止、スローシンクロ、後幕シンクロ
フラッシュ充電時間 約7秒(常温時、新品電池使用)
フラッシュガイド
ナンバー
約13(ISO80)
オートフォーカス デュアルオートフォーカス
(アクティブAF方式、コントラスト方式併用)
セルフタイマー 作動時間約12秒
外部コネクタ DC入力端子、USB接続端子、ビデオ出力端子、外部フラッシュ接続端子(PC接続)、アクセサリーシュー、リモートケーブル接続端子
電源 リチウム電池パックLB-01(CR-V3)2個、または単3ニッケル水素電池、ニッカド電池またはアルカリ乾電池4本(単3マンガン電池、リチウム電池は使用できません)、ACアダプタ(C-7AC)、リチウムポリマー充電池
使用環境 温度:0〜40°C(動作時)/-20〜60°C(保存時)
湿度:30〜90%(動作時)/10〜90%(保存時)(結露しないこと)
大きさ(mm) 幅128.5×高さ103.5×奥行161mm(突起部含まず)
質量(g) 1050g(電池/カード/レンズキャップ別)
同梱品 16MBスマートメディア、ストラップ、レンズキャップ、ビデオケーブル、USBケーブル、リチウム電池パックLB-01(CR-V3)2個、CD-ROM(CAMEDIA Master 4.0(Windows版)等)
拡張カードやHUB〔ハブ〕を経由してのパソコン接続は動作保証対象外です。
パソコン出荷時に対応OSがプリインストールされていない場合、OSをアップグレードした場合、自作パソコンとの接続は動作保証対象外です。
液晶モニタは精密度の高い技術でつくられていますが、一部に常時点灯あるいは常時点灯しない画素が存在することがあります。これは故障ではありませんのであらかじめご了承ください。これらの画素は、記録される画像に影響はありません。
外観・仕様・価格は改善のため予告なく変更することがありますので、あらかじめご了承ください。
気温0°C〜40°Cおよび湿度30%〜90%の、結露しない環境においてご使用ください。
Windowsは米国Microsoft Corporationおよびその他の国における登録商標です。
Macintoshは米国アップルコンピュータの商標です。
このページで記載のWindows 2000とはWindows 2000 Professionalを指します。Windows 98とはWindows 98SEを含みます。
その他の社名、商品名などは各社の商標または登録商標です。
正しく安全にお使いいただくため、ご使用の前に必ず『取扱説明書』をよくお読みください。


良い所、悪い所

使ってみて解る事も有ります。
もっとも特徴的と思われる部分を上げてみます。

良い所
・なんといっても光学ファインダー。レンズ交換が出来ない一眼レフです
・さすがの500万画素
・破綻の無い発色、色バランス
・スムーズなAF。ちゃんと使えるMF
・強力なマクロ
・フィルターがアタッチメントなしに普通に使える

悪い所
・露出範囲が狭い。最高シャッター1/640は寂しすぎる。
プログレッシブモードは苦し紛れ。用途に見合わない。
・NDフィルターは必須。
・解りにくい半押しシャッター。最初の頃は止められませんでした。
・電池の持ち悪し。ニッケル水素の充電池は必須です。
・コンバージョンレンズが使えるのはいいが、いちいち設定を変えなければならない。
・メディア書き込みが遅い
・連写、速写は苦手。
・専用アクセサリが割高感がある


現在の役どころ

G3に対する不信感から、メインはこちらに移りました。
ただ、G3も何が悪かったかは解ったので、使い分けていこうとは思っています。
良くも悪くも典型的な"ハレ"カメラなので、気合が入っている時に、
持っていくカメラですね。

船の全景写真、壁紙狙いの写真をとるときのメインカメラです。

常時、SHQで撮影。


総括

DSLRへの過渡期といえば過渡期の製品だとは思います。
結局、オリンパスもE-1を出した訳で。
これの普及機が出てくれば、存在意義はなくなるカメラでしょう。
しかしながら、実現している機能、性能は、
やはり普通のコンパクトデジカメとは雲泥の差です。

EOS10Dを持ち歩きたくない時はこちらを手に取ります。
EOSデジタルのもう少し素子が大きい(倍率が低い:1.2倍くらい)
機種が出てこない限りは、このカメラは私の中では安泰ですね。


撮影サンプル

この撮影で完璧に虜になりました....(^_^;

専用アクセサリ

・ワイドコンバージョンレンズ WCON-08B

28mm相当の広角になります。

標準状態ワイド端

ワイコン装着


・テレコンバージョンレンズ TCON-14B
200mm相当の望遠になります。

標準状態テレ端

テレコン装着

ワイド側ではケラれます。

・スピードライト FL-40

・リモートケーブル RM-CB1

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