Photo Gallary ( 2005/02/15up ) DSLR ボディ比較

DSLR ボディ比較

世の中には、マウントコンバータというとても便利なアクセサリが存在します。
他社マウントのレンズを、いろいろなメーカーのボディに装着できるアクセサリです。
中でも、M42と称されるスクリューマウントは、フランジバックの長さ、口径の小ささ
などにより装着可能なマウントも多く、殆どの現行DSLRに装着することが可能です。
#メジャーなメーカーとしては、ニコンが唯一の例外でしょうか....

通常、カメラ間の比較は、そのカメラに標準と思われるレンズが装着され、
カメラ比較といいながら、実はレンズまで含めたシステムの比較でしかありません。
ところが、マウントアダプタを使うと、レンズまで共通化することができ、
カメラの比較も、画像処理以後の比較サンプルを取得できることになります。
更に近年、機種を跨った共通RAW現像ソフトが登場するにいたり、これを使えば、
まさに、画像生成部分のみを異機種間で比較するサンプルが取れる事になります。
今回は市川ソフトラボラトリの「SILKYPIX」を使いました。
※他に機種をまたがって現像できるソフトとしてはPhotoShopCSがメジャーですが、
現時点では、まだ*istDSには正式対応していない（Beta版では対応）ことと、
やはり高価なソフトなので、ココでは使用しませんでした。

ものは試しと、手持ち機種で実行してみました。
エントリーしたのは、

OLYMPUS E-300
PENTAX *istDS
CANON EOS10D
CANON KISS DIGITAL
SIGMA SD10

の５機種。
これらに、各々のマウントをM42に変換するアダプタを装着し、以下のレンズで
撮影しています。

Carl Zeiss Jena FLEKTOGON MC 20mmF2.8
Carl Zeiss Jena FLEKTOGON MC 35mmF2.4
Induster 50-2 50mmF3.5

各カメラの撮像素子サイズの違いにより、同じレンズであっても画角は各々異なりますが、
画角を合わせることはせず、同じ場所に三脚を据え、ほぼ同じ時間帯に撮影しています。
撮影はRAWで行い、同時にJPGが生成できるものは生成し、JPGが生成できない*istDSは、
同条件でJPG撮影を行い、SD10は、SPPでX3F現像をしたものをサンプルとしています。
※Canonの2機種は、専用ソフトでRAWファイルからJPGを抽出します。今回はBreezeBrowserを使用
内包するJPGファイルの画像サイズは、カスタムファンクションで指定できます。
キスデジは本来この機能は無いのですが、ロシアン海賊ファームを使うとこれが出来るようになります。
※E-300は、RAW+JPGを指定すると、RAWファイルとJPGファイルがカメラ内で別個に生成されます
※*istDSもRAW撮影時にJPGは同時記録されているのですが、サイズを外部から指定できないので使っていません。
※画像パラメータは各機種デフォルトを原則としていますが、*istDSだけは、画像仕上げを"ナチュラル"にしています

RAWファイルは、SILKYPIXで標準パラメータのまま一括現像しました。
※SD10は直接SILKYPIXで読めないため、DNGにコンバート後処理
絞りはすべてF5.6に統一しています。
ただしEOSの２台は、そのままでは露出がオーバーなので-0.7の補正をかけています。
左側がオリジナル、右の画像は、中央部の原寸切り出し無加工画像です。
さて、皆様の目には、どのように映るでしょうか.....

FLEKTOGON MC 20mmF2.8 各社標準JPG出力
OLYMPUS E-300