Canon EOS10Dでワイコンを試す(DCR-720)
![]() |
レイノックス汎用ワイコン
ワイコン検証第三弾です。
FZ1で好結果(ズーム全域で使用可)だった
レイノックスのワイコン
DCR-720
です。
フィルター径は 52mm。
倍率はWC-58Nに次ぐ0.72倍というワイコンになります。
装着ノウハウ
今回はフィルター径は52mmになります。
いつもの
EF 24-85mm F3.5-4.5 USM
での使用になりますが、
67->52
というステップダウンとなります。
15mmものステップダウンです。
径方向で、周辺部から7.5mm。
こんな感じになります。
![]() 未装着状態 |
![]() レンズ外周部の文字の部分は、完全に隠れてしまいます。 |
トップの絵も装着したイメージですが、もう一枚。
![]() |
WC-58Nよりまとまって見えます。
コンバータそのものの大きさも小さいので、
着けっぱなしも出来そうな感じです。
さて、注目の写りです。
本当に使えるのか?
レンズそのものの大きさ(特に全長方向)
からいって、ケラレの心配は少なそうな
形状では有るのですが、なんといっても
15mmもステップダウンしています。
"ケラレさえしなければ...."
といった感じでしょうか。
まずは画角の違いです。
![]() ワイコン未装着(F5.6) |
Shutter speed: 1/180 sec Aperture: 5.6 Exposure mode: Av ISO: 100 Lens: 24.0 to 85.0 mm Focal length: 24.0mm EOS10Dにおける実質焦点距離 38.4mm(24x1.6) |
![]() ワイコン装着(F5.6) |
Shutter speed: 1/180 sec Aperture: 5.6 ISO: 100 Lens: 24.0 to 85.0 mm Focal length: 24.0mm EOS10Dにおける実質焦点距離 27.65mm(24x1.6x0.72) |
いい感じです。ケラレも無し。
周辺部の流れは全体を見る限りでは目立ちません。
WC-58N程の解像感はありません。
ほぼ28mmの画角になります。
周辺部の歪曲は多きめですね。
周辺のビルが曲がってます...(^_^;)
WC-58Nでみられた周辺光量落ちはありません。
以下、ズーム域と絞りを変えて撮影してみました。
開放 | F8.0 | |
ワイド端 | ![]() |
![]() |
50mm付近 | ![]() |
![]() |
テレ端 | ![]() |
![]() |
さすがズーム全域対応を謳う事だけのことはあります。
オリンパス、キヤノンで見られたテレ端の像流れがありません。
絞り込んでも、あまり画像に目立った変化は感じられないです。
次は、ワイド端からテレ端まで徐々にズーミングしていった画像です。
絞り開放とF8.0まで絞ったサンプルです。
各焦点毎に、全体、中央部分原寸、左下隅原寸の順です。
開放 | F8.0 | |
24mm | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
50mm | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
|
85mm | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
|
![]() |
![]() |
こんな感じでした。
周辺部での描写が、今までのオリンパス、キヤノン
とは明らかに違います。
像の流れは、明らかに小さく、
また、絞るとそれなりに改善している
傾向が読み取れます。
細かく見ると、結構違う物ですね。
ただし、駄目っていうレベルでは無いと考えます。
実用域と言って良いのではないでしょうか。
総括
わずかなコストで、ワイド端で28mmが手に入る
一番の方法かもしれません。
アダプタが小さい事と、ズーム全域でも
目立ったアラが感じられないことから、
常用も可でしょう。
正直、EF 24-70mm F2.8L USM あたりを装着するのと
ボリューム感は大差ないと思います。
装着元レンズの性格が拡大されてしまう
傾向は、他と同じですね。
元レンズに、もう少し素性の良いレンズを使ったら
という思いはあるのですが、高性能なEFレンズは
ほとんど77mm径なので、さすがに52mm
はきついのではと考えています。
手持ちに77mm径のレンズは無いので、
入手するような事があれば、確認したいと思います。
EF 24-85mm F3.5-4.5 USM
EOS10Dでは、およそ
28mm〜98mm
という換算値になります。
価格的には最も安く、入手性もよく、
しかも全域で使える。
汎用品ですから、お持ちの方も多い事でしょう。
コンパクトからのステップアップで、
10Dへ移ってきた場合でも、過去資産が活用できる
ということにもなります。
お薦めですね。