デジカメレポート( 2003/05/19 )Canon EOS10Dでワイコンを試す


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Canon EOS10Dでワイコンを試す


何故ワイコン?

待望の20万を切ったデジタルSLR EOS10D。
矢も立てもたまらず気絶してしまった訳ですが、
このカメラ、そのスペック上、非常に困る事があります。

コストの為かどうかはさておき、撮像素子がAPSフィルム
相当の大きさしかありません。これが何をもたらすかというと、
交換レンズの焦点距離が、無条件にx1.6になってしまいます。

例えば、今時の一般的な標準ズームとも呼べる
24-85mm
なぞというレンズは、なんと、
38-136mm
という半ば望遠ズームとでもいいたくなるような
レンズになってしまいます。

フルサイズの一部を、常時、トリミングしている状態ですね。
言い換えれば、

・レンズ中心部のおいしい部分だけ使う
・望遠には有利

とはいえるのですが、広角側が、35mmにも届かない
というのは、素人の一般撮影としては、
かなりつらいものがあります。

じゃあ、「より広角側のレンズを使えば」っていう話はあるのですが、
例えば、キヤノンの純正品で考えると、該当するレンズは

EF 16-35mm F2.8L USM \230,000-
EF 17-40mm F4L USM \120,000-(2003/05発売予定)
EF 20-35mm F3.5-4.5 USM \80,000-

の3本しかありません。
16mmで26mm相当、17mmで28mm相当、20mmで32mm相当です。
単焦点に目を転じても、

EF 14mm F1.4L USM \307,000-
EF 20mm F2.8 USM \81,000-

です。私には目が点になってしまう値段です....(^_^;
なんとか35mm程度の画角は確保したい。
じゃあどうすると考えて、

「そうだ、ワイコンがある」

と思ったのでした。

どのワイコン?

とはいっても、さすがに一眼レフのレンズというのは
殊にAF化以後、大口径化しているので、フィルター径も
相当にでかくなってます。
手持ちのレンズで見てみると、最小でも67mmでした。

デジカメ用のワイコンは、FZ1のところでも既出のように、
サードパーティベンダの製品では52mmが標準です。
さすがに15mmもステップダウンするのは試すまでも無い
ように思います。

例によって他メーカーまで調査範囲を広げてみると、

キヤノンG3用ワイコン 58mm
オリンパスE-10/20用ワイコン 62(!!)mm

あたりがぎりぎりかなと思います。
キヤノンで9mm、オリンパスで5mmのステップダウンです。
ここは安全率を高くするためにも、オリンパスで試してみる
価値はありそうです。

WCON-08B

というコンバージョンレンズです。

装着ノウハウ

装着にはなんの注意もありません。
フィルタと一緒ですね。
径を合わせる為にステップダウンリングを使う
ことぐらいでしょうか。

トップの絵も装着したイメージですが、もう一枚。
なお、今回は、手持ちレンズの中で一番フィルタ径が小さく、
かつ、もっとも広角側まで広がっている

EF 24-85mm F3.5-4.5 USM

を使いました。

意外なほど違和感は有りませんでした。
(まぁ、この部分はあくまで自分はということですが。)


本当に使えるのか?

一番気になる装着後の画質です。
以下、ワイド端からテレ端まで徐々にズーミングしていった画像です。
絞り開放とF8.0まで絞ったサンプルです。
各焦点毎に、全体、中央部分原寸、左下隅原寸の順です。

開放 F8.0
24mm
35mm
50mm
70mm
85mm

こんな感じでした。
かなり厳しい作例なので、極端に結果が
出てしまいましたが、結論から言うと、

・多少影響はあるが、あまり絞りには影響されていない
・周辺部の描写はかなり甘い。
・焦点距離が長くなると、周辺部は更に甘くなる。

というところだと思います。
F5.6〜F8.0くらいの範囲で、ワイド端から、50mm前後までは
使える範囲と思います。
それ以外の場合は、中央部をいかした作画を
意識して使えば、面白い効果を得られそうです。

ここまで極端な作例ではなく、普通の景色だと、
こんな感じです。

Shutter speed: 1/350 sec
Aperture: 3.5
Exposure mode: Av
ISO: 100
Lens: 24.0 to 85.0 mm
Focal length: 24.0mm
Shutter speed: 1/350 sec
Aperture: 4.0
Exposure mode: Av
ISO: 100
Lens: 24.0 to 85.0 mm
Focal length: 37.0mm
Shutter speed: 1/250 sec
Aperture: 4.0
Exposure mode: Av
ISO: 100
Lens: 24.0 to 85.0 mm
Focal length: 48.0mm
Shutter speed: 1/180 sec
Aperture: 4.5
Exposure mode: Av
ISO: 100
Lens: 24.0 to 85.0 mm
Focal length: 70.0mm
Shutter speed: 1/180 sec
Aperture: 4.5
Exposure mode: Av
ISO: 100
Lens: 24.0 to 85.0 mm
Focal length: 85.0mm

焦点距離換算は面倒ですが、以下のとおりです。

Focal lengthx1.6x0.8

換算値だと直感的ではないので、Focal lengthで話しますが、
ほぼ50mm域までは、web用で使う分には充分実用になると
判断します。50mm超については、周辺の流れを考慮して
絵を作る必要があると考えます。
多少は絞った方が元レンズの描写も良いので、
F5.6近辺で使えればOKでしょうか。

当然ですが、巨大なレンズが前にきますので、
内蔵ストロボではけられてしまいます。
また、外付けレンズによってx0.8倍になっている焦点距離情報は
ボディ側には伝わらないので、ストロボの発光画角が異なる
可能性がありますが、もともとx1.6なので、これは気にしなくて
良さそうです。


総括

意外と使えるというのが結論でしょうか。
縮小圧縮が前提のweb用の絵であれば、
充分、実用になります。

EF 24-85mm F3.5-4.5 USM

に装着した場合、EOS10Dでは、

30mm〜108mm

という換算値になります。
メモカメラとしては、なかなかおいしい焦点域のカバーだと思います。

EF 17-40mm F4L USM

あたりが購入できる人には必要ありませんが、
とりあえず、「もう少し広角側が欲しい」という
ニーズには、一つの解だと思います。


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