Reports( 2002/10/10 現在 )スタープリンセス乗船記:処女航海体験

プリンセス・クルーズ スタープリンセス処女航海体験(2002/02)

プリンセス・クルーズの10万トン級3番艦であるスタープリンセス号の処女航海クルーズに参加しました。日記風に乗船記をまとめたいと思います。
(1)なぜ"スタープリンセス"か....
昨年、コスタクルーズのビクトリアに乗船し西地中海を回ったのですが、この乗船中バルセロナに寄港したときに、なんとビクトリアと並んであの"ゴールデンプリンセス"が留まっていたんです。その姿に圧倒されてしまい、『いつかは乗ってみたいなぁ』との思いを強くしていたのですが、昨年10月頃に次のクルーズを物色しているときに目に飛び込んできたのがこの処女航海クルーズでした。しかも日本寄港じゃないですか!! これは申し込むしかないという事になりました。
(2)クルーズ手配
本来の処女航海クルーズは、シンガポール->ロサンゼルス間の25日間クルーズなのですが、とてもとても1ヶ月近い休みを取るのは不可能なので、香港->大阪間で乗れないかどうかの確認からはじめました。日本の各旅行社では、この25日間を2つに割り、シンガポール->大阪、大阪->ロサンゼルスという設定ではツアー設定されていましたが、それでも、前泊を含めると13日間にも及ぶツアーとなってしまっていて、私には、とても参加できる日程ではありませんでした。そこで、馴染みの旅行社である、PTSさんに無理を承知で聞いてみたところ、部分乗船が可能である旨の回答を得ることが出来、それではと手配をはじめました。当初、クルーズはPTSさん経由で申し込み、航空券はマイレージを使って、ホテルは自分で手配しようとしたのですが、旧正月とぶつかったせいか、航空券の手配がどの会社(今回は、キャセイ、JAL、ANA、ユナイテッドと4社あたりました)とも、マイレージ特典分の座席が無く、経由地をいろいろと変えてもまったく手配できませんでした。であればと、格安航空券をいろいろとあたったのですが、やはりこのクルーズに参加するために必要な17日や18日の座席はなかなか無く、唯一、18日のユナイテッドが取れただけでした。そうこうしているうちに、急激な円安で、自分で手配してもコスト的なメリットがあまり無いような状況になってしまい、結局、PTSさんのクルーズツアーに部分参加するという手配になりました。価格的には、香港からの乗船でもシンガポールからの乗船でもプリンセスクルーズのクルーズ代金は変わらないため、ツアー料金もまったく同じになってしまいました。(航空券でいえば、成田->シンガポールよりも成田->香港の方が高いですし、ホテルは香港の方が高かったりするのでそんなものでしょう)
(3)クルーズツアーの内訳
申し込んだ内容は、結局、次のような内容になります。
・成田->香港間の片道航空券
・空港->ホテルの送迎
・香港でのホテル一泊
・翌日の朝食、昼食、ホテル->船舶ターミナルまでの送迎
・乗船チェックインサポート
・インナーステートルーム(窓なし)での香港->大阪間のクルーズ
でした。香港は、個人的に好きな場所で、片手では足りないくらい訪れているので、空港->ホテル間や、食事、ターミナルへの送迎なんて要らなかったんですが、旅行社ツアーの常で、こういうものを抜いてもいくらも料金が変わるわけではないので、そのままお願いしてしまいました。香港での対応は現地係員でしたが、シンガポールから乗ってくる方に添乗員さんがついてくるとのことでした。ホテルは香港のオーシャンターミナルへ歩いていける"マルコポーロ香港ホテル"(旧HONG-KONG
HOTEL。スタークルーズのレオに乗ったときも利用しました)を事前に指定しました。後で気が付いたのですが、帰りの大阪->東京間の手配を忘れてました....
(4)事前情報
各種インターネット情報やら、雑誌など、ほとんど事前情報はなく、旅行社のほうに問い合わせてもあまり情報はもらえずに、なかなか困った状態に陥っていたのですが、そうこうしているうちに寄港地ツアーの申込書が届き、その後、出発1週間前になって、各種の書類、資料がやっと届きました。届いたのは
・乗船チケット

・プリンセスクルーズのガイドブック(日本の代理店編集の日本語版)

・PTS編纂の今回のスタープリンセスクルーズのガイドブック
・バゲージタグ

・航空券
・手配旅行の手配書(PTS分)
でした。この時点でやっとドレスコードにフォーマルが含まれることが判明。一挙に荷物が増えてしまいました。途中乗船なので、あわよくば避けられるかなどと考えていたのですが.... 結局、シンガポール->大阪間では、都合2回のフォーマルナイトの設定だったようです。2回目にひっかかったことになります。寄港地ツアーは、適当なものが無く、現地対応で行くことにしてしまいました。(日本語でのツアーバスの設定はありました。)
(5)2/18 第一日目 出発、香港前泊
特に何もありませんでした。この日は風が強く、寒かったですね.....
(6)2/19 乗船第一日目 乗船日、台湾(基隆)へ向けて出港
香港に入港するスタープリンセスを撮ってやろうと、朝6時に起床。オーシャンターミナルの屋上へ行きました。6:30頃にはすでに岸壁への接岸準備で船は間近に迫っていました。まだ夜が明けていないため、写真を撮るのにはかなりつらい条件でしたが、なんとかカメラに収めることが出来ました。船は左舷を接岸です。

船へのチェックインは13:30頃に行いました。レオに乗ったときの感覚でいたのですが、バゲージのチェックインもチェックインカウンターも通常のオーシャンターミナルのカウンターではありませんでした。チェックインカウンターは、バゲージもろともで、岸壁の突端にテントが張られ、そこに特設のカウンターが設定されていました。PTSの現地係員も知らされていなかったらしく、そこへ行くまでにちょっと時間をロス。チェックインサポートが無かったら、もうちょっと迷っていたかも.....事前情報が足りないというのは、こういうところで影響します。チェックインは特に変わったことも無く、台湾入国管理票の提出が必要だった事くらいが余計だったくらいでした。下船時の清算が必要無いように、クレジットカードも登録して、パッセンジャーカードを受け取りました。(そうそう、これは事前に言われていたのですが、JCBはやめてくれということだったのですが、実際には問題なかったようです。私はVISAなのでもともと関係は無かったんですが.....)
パッセンジャーカードは、キャビンキーも兼ねているタイプのカードでした。レオと同じですね。コスタはキャビンキーは別だったので煩わしい思いをしたので、まずは一安心。名前とキャビンNo.、ダイニングチョイス、乗船区間が記載されています。図柄は海原を行くスタープリンセスでしたが、本当にスタープリンセスかどうかは判別できず....確認すればよかった....(まぁ、アメリカ人クルーだったら『当然だろ!!』って悪戯っぽくニヤッと笑うところでしょうか....)

チェックインカウンターの真横に乗船口が開いていて、そのまま乗船できました。ここは船の4Fにあたるプラザデッキでした。香港ではこの他に通常のターミナル乗船階であるオーシャンターミナルの2Fからも乗船口が設定されていました。ここではパッセンジャーカードの提示のみでオーシャンターミナルの通路に出られます。ここから船の6Fに繋がっていました。

割り当てられたキャビンは10F(カリビアンデッキ)にありました。

今回のキャビンはインサイドなので、あまり部屋の居住性は期待していなかったんですが、部屋の広さは十分でした。事前資料では、シングルベッドが2つの写真しか見ていなかったのですが、通された部屋はダブルベッドでした。シャワールームの配置もパンフレットとは異なっていて、ドレッサー側に2m近いハンガーレールが備わっていてとても重宝しました。しかも入室後、数分で荷物が届いたのにはびっくり。香港からの乗船客が少なかったとはいえ、素早い対応はありがたいかぎりです。後で調べてわかったんですが、どうもインサイドの中でも今回のクルーズでは下から3番目位の部屋だったようです。(JJカテゴリ)通常のクルーズでは、さらに下に2クラスくらいの設定があるようです。
さっそく荷物開きをして、「さぁ船内を探検!!」と思ったのですが、パッセンジャーカードがあれば香港乗船でも接岸中は自由に出入りできるとの事だったので、香港の街へとくりだしてしまいました。そう、今日は23:00出港なのです.....香港の街で用を済ませ、夕食はどっちでと考えたのですが、船内で食べることにしました。ダイニングはパーソナルチョイスを選択していたのでメインダイニングでも良かったんですが、まずはビュッフェの夕食をチェックするのが習慣になっているので14F(LIDOデッキ)のビュッフェへ。


内容的には......まぁ、"ビュッフェの食事"からは一歩も出ないという所でした。(レオのビュッフェよりは良いと思いますが....) ビュッフェでのフリードリンクは、
・水(氷入り可)
・コーヒー(ホットのみ。デカフェもあり)
・アイスティー(甘くない。一番のお勧め)
・紅茶(ティーバック)
です。氷は製氷機も設置されていますし、大きなトレーにてんこ盛りで置かれていました。これ以外のソフトドリンクはすべて有料扱いです。朝食時にはオレンジジュースとグレープフルーツジュースがフリーになります。果物は、メロン(オレンジと緑の果肉それぞれ)、すいか、グレープフルーツ、ぶどう、パイナップルが常時ありました。
香港でのエンタテーメントは、地元少年団による中国古典芸能でしたが、これが超最悪の出来。人に見せるレベルではなかったですね。司会のクルーも苦笑いしてました.....
朝、歓迎式典で披露していたグループがそのまま船内のエンタテーメントにも出演したという事らしいのですが、遅い出港時間の為せる技といったところでしょう。出演後、ビュッフェで食事をとっている彼らを見かけました。船を体験して出港前に彼らは降りていきました。
23:00、定刻どおり出港。岸壁を水平に離れた後、逆進して90度船体を転回したのち、東へむけて動き出しました。最後尾デッキでは、オールディーズの生演奏でダンスパーティーです。

バーで"カクテルオブザデイ"をオーダーして一服したあと、今日は就寝....
(7)2/20 乗船第二日目 終日航海日 フォーマルデー
タバコ飲みには気になる船内の喫煙状況をまず最初にご説明します。アメリカ人の多い船ですから当然喫煙には厳しい目が向けられます。灰皿は各所に置かれてはいますが、基本的に灰皿が置かれていても船の右舷側はノースモーキングエリアになっています。逆にスモーキングサイドである左舷でも、屋内部分での喫煙は避けた方が良いようです。人目を気にせず喫煙できるのはバーの喫煙席と屋外のスモーキングサイドだけだと思っていた方が良いと思います。後はキャビンでどうぞ.....(私は前述のとおり今回はインサイドだったので、キャビンでも我慢しましたが....)
結局、乗客の国別分布は、
・日本人 200人
・欧米系 2000人
・中国系 400人
というところだったようです。香港からはほぼ満室状態と聞きました。
今日は終日航海日です。ゆっくり9時頃まで眠って、朝食は6Fのメインダイニング"ポルトフィーノ"でとりました。通常のホテルでの朝食のような内容です。飲み物、付け合せ、パンの選択、卵の調理方法がオーダーできます。その他に日によってスペシャルメニューが数品選べます。今日は揚げパンのようなフレンチトーストがメニューに載っていました。
日差しは暖かいのですが、風が強く、OUTSIDEのプールでは寒かったので、開閉式屋根つきの屋内プールでひと泳ぎ。水は淡水でした。

インサイドの部屋では、他のバルコニー付き以上のキャビンと異なり、室内にミニバーは無くバスローブの設定もありません。また、プールサイドにタオルの設定もありません。そうそう、スリッパも無いです。プールへは部屋からタオルを持っていく必要があります。あらかじめプール用のタオルが部屋に置かれていて、これを持ってプールへ行き、かつ、使用後も部屋へ持って帰って、ルームサービスによるタオルの交換となります。キャビン内の説明では、スパへ行くときももっていけとありましたが、スパにはタオルが備え付けられていました。
結構揺れるので、キャビンのクルーズ情報で気象情報を見てみると、波が最高4mもあるらしい。風も強い。それでこの程度の揺れなら、この船のスタビライザーは優秀だなぁと納得。レオも揺れない船でしたが、コスタのビクトリアは速度が20ノットを超えると、海面の状況にかかわらずかなり揺れた事を思うと、船が新しいことも実感できるというものです。就航が遅い分、このあたりのテクノロジーも同型船であるグランドやゴールデンとは違うんでしょうか? 詳しい方、ご教授を.....
午前中のアトラクションで、シアターのバックステージツアーがあり、これに参加しました。楽屋や、舞台装置の裏側の説明などなど。楽しいツアーでした。

昼食は14Fにあるピザスタンドでピザを食しました。日替わりで具は変わるようです。おいしいピザです。おすすめです。レオなどではこういう場所での食事は有料でしたが、プリンセスは有料なのはアイスクリームだけです。このピザスタンドとハンバーガーショップが、バーカウンターを挟んで並んでいます。

午後はスパへ。15Fにあります。ジャグジーが2つ、流れるプールが1つ(この2つは屋外からも入れます。あと最後尾にダイビングプールがあるので、そこそこまともに泳げるプールが船内に4つあることになります)、ジム、マッサージスペース、エアロビクススタジオ、スチームとドライのサウナが男女別にひとつずつあります。ここのプールサイドのチェアだけは籐製で、寝心地最高ですよ。1フロア分、外からはくぼんでいるので、風も吹き込みません。ロッカーキーはパッセンジャーカードと引き換えでもらえます。退出時に再び交換という手順ですね。スチームサウナは快適でした。結局航海中、日に必ず一度は利用してました。

シェフによる氷の彫刻の実演が行われたのでしばし見学。屋外プールサイドだったので、寒い寒い......
船内をぶらぶら。とりあえずこの同型船の特徴のひとつであるスカイデッキを見に行きました。ここからの眺めはすばらしいです。そのかわり、揺れます。アクセスも良くありません。最後尾の4つのエレベータのうち、外側2機のみが17Fまで行くことが出来ます。このため、最後尾のエレベータは、外側2機と内側2機でボタンの制御が別になっています。エレベータ待ちをするときは、それぞれを押さないと、まちぼうけを喰います。



エレベータの話しがでたので、ついでにその他のエレベータについても説明しますと、エレベータは、今話した最後尾の4機の他に、中央に6機、前部に4機があります。現在階を表示するパネルもあるので、待っているときもイラつくことは無いと思います。注意が必要なのは、最後尾と同様中央のエレベータで、ここも2系統の制御になっています。中央のうち、ラウンジ部分(5,6,7Fのラウンジ部が吹き抜けです)でスケルトンになる2機のエレベータとその他の4機とはボタンが違います。ここでも階数表示を見て近くにいるほうを押しましょう。

今日はフォーマルナイトです。クルーズするようになって作ったタキシードに何度目かの袖を通していざ出陣です。夕食は5Fの"カプリ"で取りました。ベースはイタリア料理で、前菜、スープ(サラダ)、主采とオーダーし、食後、飲み物とデザートをオーダーします。水はサーブされます。ミネラルウォーターをオーダーする必要はありません。ワインリストは少ないです。スパークリング、赤、白で各5〜6本程度。目の玉が飛び出るような価格のものはありません。ボトルで10〜30ドル程度のものが載っています。プリンセスクルーズスペシャルラベルみたいなワインもありません。お酒関係ではカクテルが充実しています。
食後はエンタテーメントです。今日はジャグリングのショーでした。まあまあといったところでしょうか。
音楽好きな方のために生演奏情報を.....
・7Fエクスプローラーバー:
R&B系ダンスミュージック。一押し。
・7Fホイールハウスバー:
オールディーズダンスミュージックバンドと小編成JAZZバンドが交替で演奏
・7Fテキーラバー:
カントリーミュージック
・5Fラウンジ:
ピアノ生演奏や弦楽四重奏
お気に入りエクスプローラーバーで"カクテルオブザデイ"をオーダーして一服したあと就寝....
(8)2/21 乗船第三日目 台湾(基隆)着、沖縄に向けて出発
午前7時に基隆到着。ここでも左舷接岸でした。歓迎セレモニーがあったらしいのですが、見逃しました。オプショナルは申し込まなかったので、ビュッフェで朝食をとって、9:00頃に岸壁から歩いて基隆市内へ。約20分ほどかかりました。船が巨大なので町の近くには停泊できないんですかね? 町へのアクセスはお世辞にも良いとはいえません。これくらい歩くならシャトルバスくらい出して欲しいところです。そうそう、両替も船内では出来ませんでした。多分、処女航海の特別クルーズで、想定外航路を通っている関係なんでしょうけど。岸壁で特設両替所が設置されていました。以下、沖縄でも同様でした。まぁ沖縄での通貨両替は日本人には関係ないですが.... 基隆から台北までは車で1時間ほどかかります。よってシャトルバスの設定もなし。朝行って、夕方帰るバスの設定が、ツアーになっていました。
基隆はいい町でした。昼食は市内の屋台で麺とお惣菜で済ませました。出港は17:00。太鼓と獅子舞に見送られて出港です。香港のとは段違いにすばらしい演技でした。岸壁からはほとんど水平に離岸。袋小路の港に、頭から突っ込んでいるように停泊していたので、方向転換できるところまでかなりの距離を逆進しました。
沖縄もなんですが、出港が日没前なのはおそらくアクセスの問題なのだと想像してます。なにせ岸壁が不便なところなんですよね。乗客が帰ってこれなくなると一大事ですから、明るいうちにという配慮なんでしょう。台湾からも50人ほどが乗船した模様。なんだ、満室じゃなかったんだ。
夕食は5Fの"カプリ"。今日は日替わりメニューではなく定番メニューでサーロインステーキをオーダー。醤油は必須。ちなみに醤油は頼めば持ってきてくれます。
今日のエンタテーメントは7Fデッキ後方のビスタラウンジでミュージカル。"ポートオブコール"という演目でした。レオのエンタテーメントよりは数段勝りますが、コスタの演目にはかなり劣るという印象です。アメリカ系なので、エンタテーメントはかなり期待していたんですけど.....
定番となったエクスプローラーバーでカクテルをオーダーして一服したあと就寝....
(9)2/22 乗船第四日目 沖縄着、大阪に向けて出発
今日の沖縄到着は12:00の予定なので、朝はゆっくりと寝て遅い朝食をハンバーガーショップで取りました。ハンバーガーが4種類、ホットドッグが3種類ほど選べます。ここも日替わりです。私はチーズバーガーをオーダーしましたが、アメリカンスタイルでとってもおいしかったです。ピザショップとともに、軽食のお薦めです。

12:00定刻に沖縄那覇新港岸壁突端に接岸。ここでは右舷接岸でした。港の外へ向かって頭が向いている状態です。ここでも太鼓と獅子舞がお出迎えです。太鼓は台湾より更に良かったですが、獅子舞は台湾の勝ち。市内へのアクセスは前述のようにシャトル便もなし。市内へ行くならタクシーを拾えとのこと。ところが岸壁にはタクシーがいない。しょうがないのでとぼとぼ10分ほど歩いて新港の客船ターミナルまでいってタクシーを捕まえました。タクシーの運転手さんに聞いてみると、岸壁内は規制されていて入れなかったとのこと。なんだかなぁ....ちぐはぐな対応にはうんざり。本気でレギュラー寄港地として考えていないのがありありという感じです。
新港から那覇市内までは車で15〜20分ほどかかります。出港は18:00。見送りセレモニーは特になし。ツアーバスが渋滞にひっかかってなかなか戻れず、一度にたくさんのバスがついてしまったため、乗船待ちで長蛇の列が出来てしまいました。なんだかんだで結局1時間近く出港が遅れました。暗くなりかけた岸壁を、大勢の見物客に見送られながらの出港でした。
夕食はカバーチャージがかかる7Fの"サバチーニ"でイタ飯をとりました。

要予約です。ここは.....おいしい!! サバチーニというと、イタリアのあのお店を想像しますが、もちろん、名前をつけているだけで関係はないと思います。でも、名前に負けない内容でした。オーダーもできますが、お任せでひととおり食べることが出来ます。お薦めです。カバーチャージは一人あたり15ドルです。
今日のエンタテーメントはコメディートークです。これはかなり英語力がないと楽しめません。こういう演目をインターナショナルな航路でやるっていうのはどうなんでしょうかね? 英語がわからないほうが悪いっていう感覚はやめて欲しい。日本人はほとんど見にきていませんでした。
性懲りも無くエクスプローラーバーでカクテルをオーダーして一服したあと就寝....
(10)2/23 乗船第五日目 終日航海日
今日も終日航海日です。ただ今日は下船の説明会が9:30からあります。そこそこ早起きしてビュッフェで朝食。そそくさと出かけました。特に目新しい説明はなく、たんたんと終わりましたが、最後に船長が登場してくれました。う〜ん、太っている船長は初めて......レオはノルウェー人の船長で、いかにも海の男って言う感じの人だったし、ビクトリアはいかにもラテンのダンディーなナイスガイっていう感じだったので、ちょっと面食らいました。船長としっかり写真を撮って説明会は終了。

今日は15:00からブリッジの見学会が設定されています。楽しみ!!
昼食はもうひとつのカバーチャージのかかるメキシカンレストラン"テキーラ"でとりました。メキシカンって、昔、アメリカで食べたタコベルのイメージが強くて、いままで敬遠してたんですが.....食べてびっくり!! ここのはおいしいです。ひととおりどれを食べてもはずれは無いと思います。ただし、量がとても多いので食べきれないこと必須です。前菜とスープ、サラダは軽めに食べておかれたほうがよろしいですよ。昼は予約は要りません。そうそう、説明を忘れていましたが、終日航海日はカバーチャージのかかるレストランで昼食がとれます。通常は夕食のみですのでご注意を。

さぁ、ブリッジ見学です。ハイテク系のブリッジは見慣れてしまいましたが、この船はもう一段進んだ感じを受けました。ブリッジスペースが狭いんですよね。船の幅があるので、幅はあるんですが、奥行きがありません。あと印象に残ったのは両端のウィング部分ですね。あんなに張り出しているとは....接岸すると、完全にオーバーハングしてます。



最後の夕食は5Fの"カプリ"。顔なじみになったウェイターさんたちにお別れと御礼の挨拶をします。通常のクルーズならここでチップを渡すところですが、今回のクルーズは、チップは自動引き落とし(一人1日10ドル円安の今となっては高い気がするんですが.....)というシステムになっているそうで、セレモニーは無し。
今日のエンタテーメントは前半はシアターでコメディーマジックショー。後半はビスタラウンジで"NY.NY."というミュージカルを鑑賞。どちらも最終日とあって超満員。盛況のうちに終了。
最後はスカイデッキでカクテルをオーダーして一服したあと部屋に戻り、午前零時までに荷物を出さないといけないので荷造りをして荷物出し。
バタンキューで就寝....
(11)2/24 乗船第六日目 大阪天保山ターミナルに到着、下船
いよいよ最終日。午前7時に天保山ターミナルに接岸する予定ですが、歓迎セレモニーをみてやろうと、朝6:00に起床。そうそうに7Fデッキに陣取りました。寒かったですが、色つきの放水も綺麗でしたし、スタープリンセス目当ての遊覧船の人たちも手を振ってくれたりして楽しいひと時でした。

天保山ターミナルには15分くらい遅れたんでしょうか。右舷側を無事接岸しました。ターミナルや周辺からの見物客は一番多かったかもしれません。今日大阪では、700人が下船するとの事。我々は第二陣の下船グループだったので、9:00頃に下船しました。下船後、宅急便屋に荷物を預けて身軽になれました。日本帰着クルーズの最大の利点かもしれませんね。
船としてはとてもよく出来た良い船だと思います。これから航海を重ねていくにつれ、ソフトウェアも充実していくのは疑いようはありません。ロサンゼルスからのメキシコクルーズや、バンクーバーからのアラスカクルーズも是非乗りに行きたいと考えています。
(12)総合評価
まだわずか3回目というクルーズ経験しかないので、比較といってもこの中でのことになってしまいますが、一応、してみると....
(キャビンのクラスも滅茶苦茶ですし、季節もばらばらなので、本当は比較なんてできないんですが...)
・食事(メインダイニング)
レオ > スタープリンセス > コスタビクトリア
・食事(ビュッフェ)
コスタビクトリア = スタープリンセス > レオ
・食事(ワイン)
コスタビクトリア >> スタープリンセス > レオ
・エンタテーメント(シアター)
コスタビクトリア >> スタープリンセス > レオ
・エンタテーメント(生演奏)
スタープリンセス > コスタビクトリア >> レオ
・エンタテーメント(キャビンTV)
スタープリンセス > コスタビクトリア >> レオ
・キャビンクルー
コスタビクトリア > スタープリンセス >> レオ
・クルースタッフ
スタープリンセス >> コスタビクトリア > レオ
・船内設備
スタープリンセス > コスタビクトリア > レオ
・キャビン
各船での乗船クラスがあまりに違うので、比較できません。あしからず。
(レオはバルコニー付きキャビン、コスタはスイートでした)
・船の揺れ
レオ = スタープリンセス >> コスタビクトリア
・プール
レオ = スタープリンセス > コスタビクトリア
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(13)おまけ(最後に次ページへのリンクがあります)
船内新聞

乗船証明書

セルフランドリー

造船所銘板


屋外プール

最後尾ダイビングプール

その他の写真

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