PowerShot G3のワイコン(WC-58N、DCR-720)
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何故ワイコン?
いろいろな意味で、非常に
完成度の高いPowerShot G3ですが、
それでも完璧ではありません。
私にとっての数少ない欠点の一つが
ワイド端の物足りなさでしょう。
35mm換算で、
35mm〜140mm
というのは、ある意味立派なのですが、
望遠を140mmまで引っ張るくらいなら、
広角側を28mmにして欲しかったところです。
28mm〜140mm
なんていう5倍ズームだったら、
もっと売れてるでしょうね。
このレンズなら売価が2〜3万くらい上がっても
文句はいわずに買ってると思います。
この広角側を補うものとして、ワイコンがあります。
どのワイコン?
キヤノンにも自覚が有るのか無いのか....
純正品のワイコンがあります。
58mmのフィルターネジを利用するもので、
WC-58N
という製品があります。
倍率は0.7倍。
装着すると、35mm換算で、
24.5mm〜98mm
というレンズになります。
素のままのG3にはフィルタネジが無い為、
アダプタと呼ばれるパーツを使って取り付けます。
(アダプタについては、こちらのページを参照)
もうひとつ、G3用ということではなく、G3でも
使えると謳っている、サードパーティ各社製
のワイコンがあります。
これらは、概ね、52mmのフィルタネジを利用して
取り付けます。
キヤノンの純正アダプタ経由の場合には、
ステップダウンリング(58->52)
をかませて使う事になります。
手持ちのレイノックスの
DCR-720
を試してみました。
倍率は0.72倍。
装着すると、35mm換算で、
25.2mm〜100.8mm
というレンズになります。
アダプタは、LensMateのG3用52mmアダプタを
利用したので、ステップダウンリング
は使っていません。
装着ノウハウ
とくにありません。
アダプタ使用については、上述のページを
ご覧になってください。
ねじ込むだけです。
トップの絵も装着したイメージですが、もう一枚。
いずれもLensMateのアダプタを使用しました。
![]() WC-58N |
![]() DCR-720 |
どちらも巨大です。
特に純正品であるWC-58Nの大きさは
かなりなものです。
前玉が大きいので、レンズそのものも重くなっています。
本当に使えるのか?
最初に、オリジナルのワイド端の画像です。
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では装着してみましょう。
ワイド端とテレ端の写真です。
WC-58N | DCR-720 | |
ワイド端 | ![]() |
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テレ端 | ![]() |
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いい感じです。ケラレも無し。
WC-58Nのほうが、明らかに高画角です。
また、DCR-720の歪曲が目立ちます。
どちらもズーム全域使用できる画質
だと思います。
次は、ワイド端とテレ端で、絞りを変えて撮った画像です。
絞り開放とF4.0まで絞ったサンプルです。
各焦点毎に、全体、中央部分原寸、左下隅原寸の順です。
まずは、WC-58Nから。
開放 | F4.0 | |
ワイド端 | ![]() |
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テレ端 | ![]() |
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次は、DCR-720。
開放 | F4.0 | |
ワイド端 | ![]() |
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テレ端 | ![]() |
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こんな感じでした。
軽いDCR-720、
大きく重いが、ちょっぴり高画角なWC-58N。
DCR-720の歪曲はちょっと目立ちますが、
広角であることが十分解る画角なので、
許容範囲と見ています。
これはちゃんと使えますね。
総括
いずれも24mmに近い画角が得られ、
かつ、ワイド端からテレ端まで、つけたまま
で使う事が出来ます。
ほんのちょっとの画角でも広い方が良いという
場合は、WC-58Nですが、実は価格差が2倍以上
あります。
お手軽にワイドをということであれば、
DCR-720がお薦めです。