デジカメレポート( 2003/05/23 )Canon PowerShot G3のワイコン


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PowerShot G3のワイコン(WC-58N、DCR-720)


何故ワイコン?

いろいろな意味で、非常に
完成度の高いPowerShot G3ですが、
それでも完璧ではありません。

私にとっての数少ない欠点の一つが
ワイド端の物足りなさでしょう。

35mm換算で、

35mm〜140mm

というのは、ある意味立派なのですが、
望遠を140mmまで引っ張るくらいなら、
広角側を28mmにして欲しかったところです。

28mm〜140mm

なんていう5倍ズームだったら、
もっと売れてるでしょうね。
このレンズなら売価が2〜3万くらい上がっても
文句はいわずに買ってると思います。

この広角側を補うものとして、ワイコンがあります。

どのワイコン?

キヤノンにも自覚が有るのか無いのか....

純正品のワイコンがあります。

58mmのフィルターネジを利用するもので、

WC-58N

という製品があります。
倍率は0.7倍。

装着すると、35mm換算で、

24.5mm〜98mm

というレンズになります。
素のままのG3にはフィルタネジが無い為、
アダプタと呼ばれるパーツを使って取り付けます。
(アダプタについては、こちらのページを参照)

もうひとつ、G3用ということではなく、G3でも
使えると謳っている、サードパーティ各社製
のワイコンがあります。

これらは、概ね、52mmのフィルタネジを利用して
取り付けます。

キヤノンの純正アダプタ経由の場合には、
ステップダウンリング(58->52)
をかませて使う事になります。

手持ちのレイノックスの

DCR-720

を試してみました。
倍率は0.72倍。

装着すると、35mm換算で、

25.2mm〜100.8mm

というレンズになります。

アダプタは、LensMateのG3用52mmアダプタを
利用したので、ステップダウンリング
は使っていません。

装着ノウハウ

とくにありません。
アダプタ使用については、上述のページを
ご覧になってください。

ねじ込むだけです。

トップの絵も装着したイメージですが、もう一枚。
いずれもLensMateのアダプタを使用しました。


WC-58N

DCR-720

どちらも巨大です。
特に純正品であるWC-58Nの大きさは
かなりなものです。
前玉が大きいので、レンズそのものも重くなっています。

本当に使えるのか?

最初に、オリジナルのワイド端の画像です。


では装着してみましょう。
ワイド端とテレ端の写真です。

WC-58N DCR-720
ワイド端
テレ端

いい感じです。ケラレも無し。
WC-58Nのほうが、明らかに高画角です。
また、DCR-720の歪曲が目立ちます。
どちらもズーム全域使用できる画質
だと思います。

次は、ワイド端とテレ端で、絞りを変えて撮った画像です。
絞り開放とF4.0まで絞ったサンプルです。
各焦点毎に、全体、中央部分原寸、左下隅原寸の順です。

まずは、WC-58Nから。

開放 F4.0
ワイド端
テレ端


次は、DCR-720。

開放 F4.0
ワイド端
テレ端

こんな感じでした。

軽いDCR-720、
大きく重いが、ちょっぴり高画角なWC-58N。

DCR-720の歪曲はちょっと目立ちますが、
広角であることが十分解る画角なので、
許容範囲と見ています。

これはちゃんと使えますね。


総括

いずれも24mmに近い画角が得られ、
かつ、ワイド端からテレ端まで、つけたまま
で使う事が出来ます。

ほんのちょっとの画角でも広い方が良いという
場合は、WC-58Nですが、実は価格差が2倍以上
あります。

お手軽にワイドをということであれば、
DCR-720がお薦めです。


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